2016年01月31日
ラッキークラフト ワンダー

ラッキークラフト社ワンダー。
バチ抜けシーズンの爆釣ルアーとしてジャクソンのにょろにょろと共に不動の地位を占めています。
記憶では確かブラックバス用として発売されて、バチ抜けシーバスに良いと評判が立ってからソルト用カラーが出てきたように記憶しています。
かくいうワタシも、スレシーバスにワンダーが効く!というウワサをごく早い内に聞いてまだバス用しかないワンダーの中からアユカラーを購入して試しました。
2〜3投するとこの見たこともないアクションにたちまち魅了されました。当時のパッケージの裏面に”ワンダリングアクション”とかなんとか微妙なネーミングでの説明がありました。頭を起点?支点?にしてケツを振りつつ、ルアーの軌道がゆる〜いS字という艶めかしい動き。これは釣れる!確信に近い思いを抱きました。
15分も経たずにたちまち絶望しました。「これを使いこなすの無理…!」
このルアー、すぐ浮きます。いくらカウントダウンして沈めようがリトリーブを開始したその時から水面目指して泳ぐ、そんな感じです。水深10〜50cmならキープできるかな、というカンジ。
そしてあの艶めかしいアクションはスローリトリーブ限定。イラチなワタシはスローリトリーブが大のニガテ。すぐにリトリーブスピードが上がります。するとアクションが破綻します。水面から飛び出してタダの棒切れと化します。スローリトリーブ限定であのアクションが得られるのですが、あのアクションはロッドになんら信号を寄越しません。ひょっとしたらライン切れててルアーないんじゃ…?という位。すごく集中すればルアーの重みを辛うじて感じられる程度。イラチな私がその集中を維持できるわけがなく…。その後、2〜3回の釣行を経て、1匹も釣ることなく、お蔵入り。
その後しばらくしてからバチ抜けシーバス必携ルアーとしてワンダーが必ず挙げられるようになっても頑なにワンダーを取り出すことはありませんでした。何故ならワタシにはワタシだけのバチ抜け必釣ルアー、”ボーマー ロングA”と”ラパラ オリジナルフローター”があったから。ところが時代の流れに押され、この2つはどんどん店頭から消えていき、入手難に。ワンダーの地位はどんどん堅固さを増します。ESG(Enjoy Saltwater Game)なんてシリーズ名まで冠し、最早バス用だった過去など微塵も感じられません。その上、「シンキングペンシル」なんてカテゴリーまで出来ました。ヤバい。「ワンダーで釣ったコトありません。使いこなせません。」なんてカッコ悪いこと言えません。いえ、口に出さずとも、心の中で誰かがワタシを嘲笑します。
嘲笑に耐えられなくなったワタシ。ワンダーの60mmと80mmを買い込み(10本は揃えたと記憶しています)、釣行を繰り返すワタシ。「あ〜あ〜、分かってくれとは言わないが〜、そんなにオレが悪いのか〜♪」早くワンダーを使いこなさねば!
それはほんの出来心でした。タバコを吸いながらワンダーを投げていたのですが、咥えタバコには風向きが悪く(煙が目にしみるので)、人差し指と中指でタバコを持ちながら小指でぎこちなくリールハンドルを回していました。自然とイヤでもデッドスローリトリーブを維持できました。あ、こうすりゃいいんか。加えてその日は0.6号PE、新調した高感度が売りの最新鋭のロッドでした。ワンダーのアクションが微妙に分かるのでスローリトリーブが維持できます。更に、人差し指でハンドルを回す進化を遂げたワタシはすぐにシーバスをキャッチすることができました。今では困った時のワンダー状態でルアーケースから外されることはありません。カラーも山ほどあってコレクション的に買うようにまでなりました。
但し!ワンダーのあの純正フック、あれだけはダメです。あれはイケマセン。刺さりが悪いのでバレます。すぐに錆びます。すぐに伸ばされます。
ワタシはワンダーを購入する時は必ずガマカツやカルティバのフックとセットでレジに向かいます。家に帰って開封してすぐにフック交換です。
60mmだけはシングルフックにしてます。ガマカツだろうがカルティバだろうがトレブルフックだと小さすぎてすぐバレます。
純正フックじゃないと泳ぎが変わる、なんてウソです。無視してヨシ!
※ワンダー60は、シーバスだけじゃなくて、メバルやガシラのデカいのが釣れます。ワタシはシーバス狙いの時の外道(ゲスト)で尺メバル釣りました。でもメバル本命でワンダー60投げるとカスリもしません…。

ラッキークラフト(LUCKY CRAFT) WANDER(ワンダー) ESG