ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2016年02月29日

パズデザイン フィール


ザップ社 パズデザイン リード フィール

もうすぐバチ抜けです。早いところではもう始まっているかも知れませんね。
フィールはそのバチ抜け専用ルアー。
バチ抜け以外にキャストしたことないからどうなんでしょう。ワンダーで年中釣れるからフィールでも年中イケそうですが、どうなんでしょう。

ワインドやらエギングやらに夢中になりシーバスからちょっと離れ、久し振りにバチ抜けを狙うかな、と釣り具屋に行きました。まあ、ワンダーとかにょろにょろとか見慣れたルアーがバチ抜けコーナーに陳列されていましたが、その中にフィールがありました。にょろにょろ以上に棒みたいやな、というのが第一印象でした。
あれ、パズデザインてフライフィッシング用品のメーカーじゃなかったかな、へえ、ルアーもやってんのか、とも。

馬鹿丸出しで店員さんに聞きました。
後日、宮川ブラザーズの弟さんの朗さんだなんて知ることは思いもよらずw
「スミマセン、これバチ抜け用にいいんですか」
「ハッキリ言ってこの時期はコレさえあればイイです。釣れますよ」
単純明快、こういうハッキリとした回答、スキです。
更に馬鹿丸出しで聞きました。
「どのカラーがいいんですか?」
「コレですね、イチオシです。」
と指し示したのが、写真のヤツ。
断言してくれたのでウブな私は言われるがままに2本買い求めました。
こんな客ばかりなら楽でしょうねえw
んで釣り場に直行です。

宮川朗さんを信じてキャスト。
「あ〜これ、キライ。分かってたけどやっぱり巻き抵抗無し系だわ」
ワンダーと同じような微妙なアクション。ああ、ヤダヤダ。
兎に角、信じて15分程キャスト。
突然、ゴンとひったくられるヒット。
かなり注意散漫にリトリーブしてたので、ロッドを落としそうになりました。
「あぶね。ヤバかったわ〜」
何とかシーバスを取り込み、水面を見るとチラホラとバチの姿。
サイズと言うか、太さがフィールとぴったり。
ワンダーは同じサイズならフィールより大分、太め。ワンダーがバチ抜け期以外にも対応できて、汎用的な一方、フィールはバチ抜けに特化してるのでしょう(後日、それに関して確信しました。フィールはバチ抜け期以外はルアーケースから外して問題なさそうです)。宮川朗さんが言ったことは正しかったようです。
その後もポツポツとシーバスは釣れました。
あまりリトリーブしていて楽しいルアーではありませんが、釣れるのは確かです。
色も気に入ったし、それ以降はバチ抜け期は必ずルアーケースに入れてます。
但し、ガマカツのRB-Mフック搭載のようで45cmオーバーのシーバス辺りからフックが伸ばされます。他のもっと丈夫いフックに交換したら動きが悪くなり更にリトリーブがつまらないルアーになりました。
この子はいわゆる金食い虫。維持費が嵩みます。

パズデザイン REED FEEL(リード フィール)

  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(2)ルアールアーインプレ

2016年02月28日

ラッキークラフト ビーフリーズ


ラッキークラフト社 ビーフリーズ

元はバス用。トゥイッチとジャークの合間にポーズを織り交ぜるとバスがドーン!と来るそうな。
ワタシは同社のベビーシャッドの印象が強烈すぎて、ビーフリーズをバスで使ったコト、無いです。
アメリカさんでは「ポインター」という名前で販売されており、一世を風靡した模様。アメリカの通販サイトで確認したらもう値段が超高級ルアー状態。買う人いるの?て位、群を抜いて高かったです。

で、まあラッキークラフトお得意のやり方ですね。メガバスも同じやり方よくやるなあ。
バス用ルアーをソルト用カラーで取り揃えて発売。ビーフリーズもワンダーもサミーもベビーポッパーも皆そう。ソルト専用で最初から作ったルアーが一向に売れないのが哀れですw
あ、ラッキークラフトのルアーは殆ど、ひょっとしたら全部、バス用とソルト用で形状や重量などの仕様は同じです。バス用とソルト用の違いは単にバス用っぽいかソルト用っぽいかのカラーだけ。好みの色があるなら別にバス用から買えばいいのです。ワタシはそうしてます。バス用はサスペンドモデルあるけど、ソルト用はない、とかの違いはありますが。むしろバス用の方がカラーラインナップが豊富でそそられます。ワンダーだけはもう、バス用は廃盤になったのかな?って言う位、店頭にありません。今やワンダーはソルト専用の趣きすらあります。問屋オリジナルカラーとかショップオリジナルカラーとかもう死ぬほどカラーがあります。

話が横に逸れすぎました。
写真をご覧になれば分かるように、大分体高があります。恐らくこの体高から来るのでしょうか。非常によく動きます。いわゆるウォブンロール。特にトゥイッチやジャーク時は派手に動きます。
アメリカさんではジャークベイトのカテゴリーに分類されているのも頷けます。勿論、ただ巻きでも十分にアクションします。まあ、なんでもござれ、オールマイティなルアーです。
なんでも、港湾シーバスルアーの定番中の定番…らしいです。
らしいです、とわざわざ含みを持たせるのは、ワタシはあまりスキじゃないから。
これは個人的な好みや嗜好の問題なのですが、ビーフリーズの体高がありすぎてまあ、なんと言うか、デブなんですよ。同じ長さのルアーと比較すると大分デブ。ついアスリートやブルーオーシャンとかと比較してしまうのですが、とにかく太い。外見的にワタシの好みではないなあ。
更にアクションに目を向けますと、まあ派手な動きと言えば派手なんですが、体高のせい?それともお腹ギリギリの下方に配置した固定重心のせい?
な〜んか動きが鈍重というか、トロいというか、戻りが遅いというか。
アスリートやブルーオーシャンなんかはこう、スパッとアクションしてスパッと元の態勢に戻る。切れ味スッキリ。

ん〜極端な表現しますと、
ビーフリーズは、ソファに肘枕でゴロリと寝そべって煎餅バリバリしながら、あ〜動くのダリ〜ってカンジで旦那が帰って来てもこちらに一瞥くれるだけの残念な中高年、運動不足、専業主婦のオバサン。花に例えるなら、ドクダミ?
アスリートとかは、くるくる、ひらりひらりと軽やかに蝶のように舞い、旦那が帰宅すればさっと駆け寄り、お帰りなさい、あ・な・た、てカンジの若妻。花で例えるなら、スミレ?

あ、イヤ、ビーフリーズが釣れないルアーでは決してありません。むしろ良く釣れます。アスリートやブルーオーシャンと違い、店頭での陳列量が多く、カラーバリエーションも豊富。入手しやすいです。港湾ルアーの定番なのも頷けます。
ラッキークラフトなのでフック交換が避けられないですが。
ああ、飛距離も出ないですね。広く探るルアーでは無いです。初めてキャストした時はへ?こんだけしか飛ばんの?て思いました。近距離の狙い撃ち専用かテクトロとか。
釣ったこと無いけどこれならメガバスのX-80SWの方が飛距離出る分マシか?釣ったこと無いけど。

評価が難しいルアーです。
だから投稿今まで避けてたんですよね〜。
カラーが好きなので色々持ってる割にはキャストしないルアー。
ちゃんと普通に釣れるルアー。
ただワタシが心の底から推奨できないだけです。


65mmサイズに搭載のラッキークラフト製トリプルフックは小さく、バレやすく、錆びやすいです。
写真の様なシングルフックに換装したらめっちゃイイカンジです。フックサイズ上がった分、むしろフッキング率上がった様な気すらします。

ラッキークラフト(LUCKY CRAFT) ビーフリーズ65S ESG

  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(0)ルアールアーインプレ

2016年02月27日

初めての釣りガール


(写真はイメージです)

「釣りガール」などと言う言葉がなかった頃。
釣り場で見かける女性とはほぼ、ファミリーフィッシングでのお母さんぐらいでした。
例外として、ブーム真っ盛りのバス釣りにおけるアベックの片割れがありますが、あれは「釣りガール」とは言えないであろうことから除外。


「カップル」の古典的表現である所の「アベック」と言う表現をワタシがあえて使用する場合、それは所謂、「バカップル」を意味する蔑視的、揶揄的な意味合いがアリマス。あ、いえ、正直に申し上げます。妬み、嫉み、僻み根性からくる極めて低劣な感情表現です。だって、昔のカノジョも今の嫁さんも全く釣りに興味・理解を示してくれないんだもん。

話がイレギュラーダートました。
兎に角、そんな時代にワタシは正真正銘、ホンモノの「釣りガール」を見たのです。

知人にオフショアジギングの洗脳教育を受け、2回目のオフショアジギングの時です。
同船者の中に唯一、女性がいました。
「カワイイ」
真夏の真っ盛りです。肌の露出も露わに、スラリとした眩しい太股に目が奪われます。
目の保養も束の間、カノジョはアベックの片割れでした。けっ、イチャコライチャコラしやがって。
ワタシは瞬時にカノジョへの興味を失いました。
タックルを皆で積み込み、朝8時に出船。
カノジョはワタシの左隣。その更に左にカレシ、の配置。

最初のポイントに着き、メタルジグを投入。
悲しいオトコの性、チラチラと隣のカノジョを窺ってしまいます。
2回目のジギングでジャークがイマイチぎこちないワタシの傍らでカノジョは実に軽快に、リズミカルにメタルジグをシャクリます。
「で、できる…!只者では無い」
そう思ったのも束の間。
「キタ〜!!」
その日の船中ファーストヒットはカノジョ。
細腕ながらもパワフルに難なくカノジョが寄せた魚は立派なヒラマサ。
「お〜やるやん。良かったやん」
そんなカレシの余裕もここまで。
カレシの地獄が始まりました。
カノジョのヒットを皮切りに船中はヒット、ヒットのお祭り状態。カノジョも次々とヒットさせています。
カレシは…。
ヒットすらありません。
対するカノジョ。
表情が徐々に険しくなるカレシを尻目にバンバン釣っています。
カレシは根掛かりを頻発。
ラインシステムの組み直しを何度もしています。
明らかに機嫌が悪く、すっかりダンマリです。
険悪な表情です。特筆すべきはその眉間の縦ジワ。
もう、見ていられません。
こっちの胃が痛くなりそう。
ちょっと、カノジョ、ペース下げなさいヨ。
業を煮やして何度もメタルジグの変更を繰り返しています。
そんな時、カノジョが根掛かりを起こし、ラインブレイク。
不機嫌なカレシにラインシステムを組んでもらうのかと思いきや。
中央のデッキにドカリと胡座をかいて座り込み、誰の助けも借りずにラインシステムを組みだしました。

ナンナノ、コノ子。一体ナニモノ?
ていうか、ちょっとアナタ、レディーが胡座なんてハシタナイ。
恥を知りなさい。
太股が眩しいじゃないの。
ぱんつが見えそうで見えないじゃないの!

システムを組みだしたカノジョの指の動きは淀みなく、もはやカラダに染み付いたものと思われます。明らかに作業のペースがワタシより上です。
ラインシステムはオトコの手芸と思っていたけど、ソウジャナカッタ。

僅か10分程度であっと言う間にシステムを組み直したカノジョの爆釣はそれ以降も続き。
カレシは最早グロッキー状態。サンドバッグ状態。
気の毒に…。

9時間程の釣りを経て、帰港。
帰港後、船長を囲んでしばらく釣り談義をするのがその船の通例でしたが、二人はさっさと帰ってしまいました。

誰からともなく口を開きます。
「あのカノジョ、スゴかったなあ」
「ああ、あの子ね。ブッチギリの船中トップやったなあ」
「システム組んでるとこ、見た?」
「見た見た。俺より早いわ、アレは。」
「カレシの顔w」
「アカン、それはゆうたらアカン。武士の情けや」
「どっちがどっちを連れて来たんやろなw」
「それもゆうたらアカンてw」
異口同音に暫しの間、皆でカノジョを讃え、解散して港を後にしました。

あの子、今はどうしているかなあ。


カレシはその日、丸坊主でした。ロン毛だったけど。  
タグ :釣りガール


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(0)徒然草

2016年02月26日

エギング3原則


本ブログ、アクセス解析の記事上位100を見ると、「初めてのアオリイカ」がつい最近の投稿に関わらず、急上昇。
エギングによるアオリイカでお悩みの方がきっと多いのだと決めつけて、初めてのアオリイカに10年もかかったワタシが、図々しくもエラそうにエギング3原則を解説しちゃいます。

エギング中級者以上の方は以下、スルーで。





①フォールが全て。
②シャクリは最低限に。
③餌木はあれこれ買わない。

以上です。
シンプルでしょ。
あれやこれやとハウツーが解説されてますが、要点を抽出するとこの3つに集約されます。これ以外は、枝葉末節と割り切るのが得策です。

では以下、詳細な解説を。

①フォールが全て。
サイトフィッシング(見釣り)でアオリイカを釣れば実感できますが、アオリイカが餌木を抱くのは餌木のフォール中、ないし停止中です。シャクっている時は餌木を追いかけたりすることはあっても抱くことはアリマセン。必ず、シャクリが終わって餌木の沈下中、もしくは餌木のステイ中すなわち水中で浮きも沈みもせずに漂っているか、着底して餌木が停止している時です。シャクってる時に釣れたよ?なんてのはカン違いもしくは誤解です。
キュッキュッキュッキュッキュッ…と延々と餌木をシャクればアオリイカはいつまでたっても餌木を抱けないのです。そうやってイカを煽情する焦らしプレイ、というならハナシは別ですが、そんなお預けを食らわすのは男性のワタシには忍びなくてとても出来ません。ダメです、そんな酷いコトをしては。分かるでしょ、男性なら、そういうお預けを食らってる時のキモチ。
失礼、ハナシが微妙にズレました。
キュッキュッキュッ、ポーズ、キュッキュッキュッ、ポーズ。これはアリです。ポーズに転じて餌木が沈下を始めた瞬間にその獰猛な牙を哀れ可憐な乙女、もとい餌木にアオリイカは存分に突き立てることが出来るのです。
フォールの方法はざっくりと2種類。
ノーテンションのフリーフォールとテンションフォール。
圧倒的にフリーフォールに反応が多いです。
フリーフォールですのでロッドで、アタリを取れません。ラインの動きでアタリを取ります。でも慣れと言う経験を積まないと、アタリが取れません。最初はテンションフォールで良いと思います。ワタシも最初はテンションフォールばかりでした。餌木を抱けば、アタリがロッドで取れます。

②シャクリは最低限に。
じゃあ、シャクリは要らんのか。
要ります。
シャクリとは突然巻き起こり女性のスカートを翻す一陣の風です。チラリハプニングです。それに男性の目、違った、アオリイカは惹きつけられるのです。ただ突っ立っているだけではなかなか人目を惹くことなどできないのですよ。
真面目な話、シャクリは単なる誘いに過ぎません。餌木がここにありますよ、見えましたか〜?気付いて下さいね〜、美味しいですよ〜、と餌木の存在をアオリイカにアピールする為に行うのですね。

最低限に、というのはアオリイカが餌木を抱くタイミング、つまりフォールの回数を1回のキャストで如何に多く提供するのか、という事です。

キャストしました。50m飛びました。
(1)50mの区間でシャクリの回数を最低限に抑えて15回フォールさせました。
(2)50mの区間でシャクリをしまくって最大限に目を惹きつけましたが、フォールは5回しか出来ませんでした。
さあ、アオリイカが餌木を抱くチャンスは(1)と(2)のどっちが多かったでしょうか。

簡単なハナシですよね。
更に言うなら、シャくればシャくるだけ餌木は水面に向かって浮上しますし、アングラーの手元足元に向かって来ます。浮上しきったら後は水面直下を餌木は泳いでくるだけです。下手すれば、餌木が水面を割って飛んできます。危ないです。水面直下にしかアオリイカがいないとは限らないんですよ?どの層にアオリイカが居るのか分からないのに、そんなにシャクってどうするんですか?ってコトです。そんなにシャクっていつフォールさせるんですか?何回フォールできるんですか?もう岸のすぐ側に餌木来ちゃいましたよ?ってコトです。

ネチネチ、ネチネチとしみったれ根性で餌木のシャクリの回数を極力節約して餌木の移動距離を節約し、1回当たりのキャストで可能な限りフォールの回数を稼ぎましょう。そうすれば何度も同じ場所にキャストしないでさっさとキャストする方向を変更できます。あれ程ネチネチ探ったし、とポイント移動の決断も容易です。
キャスト1回で周囲の人が3回はキャストしてる位にワタシの探りは執拗ですw
だからモテねーんだよ、お前さんは、なんて言っちゃダメです。

③餌木はあれこれ買わない。
簡単なハナシです。浮気性のオトコはモテません。余程のイケメンでもない限りは。ワタシですら冷害、じゃない例外ではアリマセン。ヲイ、ナンノハナシダ。
1m餌木が沈むのに何秒かかるのか。
シャクリという餌木への入力の結果として出力される餌木の左右へのダート幅、上方への移動距離。
これらを把握しているコトは絶対的に有利です。
根掛かりの回避、アピールの強弱、水深の狙い撃ち。
これらを把握するにはあれこれとメーカーの違う餌木を買わず、一種類の餌木を使い込みましょう。アナタの貞操を捧げるのです。どうにかして浮気性なアナタの心に貞操帯を装着するのです。至誠天に通ず、と言うではありませんか。
ワタシは同一メーカーの餌木のディープタイプやシャロータイプすら買いません。ワタシの場合、エギ王Q Liveのノーマルタイプ一筋。更に言うなら餌木のサイズはほぼ、3号固定です。3.5号はちょっと重たくてワタシの手首が保たないコト、2.5号は大きいアオリイカ狙いにはなんだか心許ないし飛ばないサイズだから、が理由です。勿論、秋の新子シーズンは2.5号も投げます。
ロッドもラインの号数もなるべく固定した方がいいです。ワタシの使用するロッドは4号餌木も背負えるMHパワーですが、別に2.5号もフツーに投げられますし、バレやすいとかノリが悪い、なんてコト、一切ありません。むしろ、柔らかいロッドより感度がいいんじゃないかと。MとかMLのロッドと比較した訳ではありませんが。傾斜ガイドのロッドを未だにしつこく使ってるので、他のロッド知らないんですw

以上、グダグダと微妙にハナシがズレながらエラそうに語りましたが、間違った理屈ではない自信があります。10年かかって到達しましたからw
手前味噌ながら、ここまでハッキリ、バッサリと言い切った解説、なかなか無いので義憤に駆られて語りました。ハッキリ、バッサリと解説しちゃ、業界的にマズイんですかね。
お目汚しでした。


フリーでもテンションでもフォール中のラインの挙動には常に最大限の注意を払いましょう。アタリは必ずラインから読めます。フォール中のラインに指を触れておくのも良いです。特にラインが目視できない夜は。実を言うと、ライン目視でアタリ取れないからナイトエギング苦手ですw  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(2)ルアー

2016年02月25日

海外通販ノススメ


(写真はイメージです)

ルアーもフライも外国製の商品って内外価格差が当然あるじゃないですか。

20年以上も前の学生時代、フライタックルのあまりの高さに辟易していたので、とあるフライロッドのメーカーの本国での価格がいくらなのか興味を抱いて調べたんですよ。

当時はインターネットなんて便利なモノはなく、FAX電話も恐らく一般家庭にはほぼない時代。そもそも電話回線なんて「ピーガラガラー、ピコンピコン」なんて音を立てていたアナログ回線のみでした。

それで、ロッドの保証書に記載されているメーカーの住所に直接、手紙を出したのです。流石にワープロで書きましたよ?英和辞典、和英辞典を机に広げてどうにかこうにか。

いささか我流の、ぶろーくんいんぐりっしゅでの内容はこうです。

あ、どうも〜。
突然すんません。
おたくの商品、めっちゃ気に入って使ってますねん。
ほんま素晴らしい商品ですわ。
めっちゃ気に入ったからこれからもおたくの商品を他にも買いたいんですわ。
お手数やけど、カタログ送ってもらえません?
カタログ代と送料として、国際返信用切手を同封しときますんで〜。
足りんかったらまた言うてください。送りますんで。
ほな、お願いしますわ〜。

と、まあ受け取った方のイメージとしては恐らくこんなカンジであろう手紙。

2週間もしない内に返事が来ました。何という迅速対応。手紙の内容としてはこんなカンジ。

拝啓
疑似餌釣師様
弊社の商品をご愛用くださり誠にありがとうございます。
これからも弊社商品を購入して下さるとのお話、誠に恐縮です。
ご要望のありましたカタログをお手元に送付させて頂きます。
お納め下さい。
これからも弊社商品をご愛顧賜ります様、お願い申し上げます。
敬具

販売部長
名前+直筆サイン

追伸
お送り頂いた国際返信用切手は不要でございますのでお返しさせて頂きます。

英語の授業や受験勉強でお目にかかったことのない、堅苦しい、回りくどい表現で読みづらかったのを覚えています。
非常に迅速かつ親切丁寧な対応に感動。ガイジンさんの接客対応ってもっといい加減なものかと思ってたよ…。

カタログ内に記載されていた価格はやはりというか、大分安いものでした。当時の為替レートでそのまま日本円に換算すると、国内販売価格の半分弱。
ちょっと見過ごせない価格差です。そのメーカーのロッド購入を検討していたので尚更でした。欲しいロッドは2本。予算は1本分。

再び手紙を送りました。
要約すると、
・カタログ発送のお礼
・2本のロッドを直接、売って欲しい
・支払方法を教えて欲しい
・送料等込の見積りを教えて欲しい
以上の内容でした。

それに対する返答としては、
・購入申出に対する謝意
・日本には代理店があり紹介する
・日本の代理店から購入して欲しい
でした。

そんなことは百も承知。切々と涙ながらに訴えました。
・学生であり予算が限られていること
・そのメーカーの商品を愛してること
・日本での販売価格とそれを当時の為替レートで換算した時の値段
・同額出すなら是非とも2本購入したいこと、それが可能な程の内外価格差であること

それはもう必死に訴えました。

熱意に感動したのか、それともあまりのシツコサにウンザリしたのか。

ワタシの直訴状に対する返答は、
・支払いはクレジットカード
・日本代理店を通さない(通せない)アフターケア
以上の2点を条件に直接販売する、というもの。
更に、ワタシの熱意に対する感謝の念まで記されていて、ワタシの名前入りの発注書兼価格表が添付されていました。しかも発注書に記載されている値段は小売価格ではなく、恐らくは卸売価格。

予定を変更し、少々無理をしましたが3本のロッドを発注。無事に受け取ることが出来ました。

あれから住所は2回変わりましたが今もそのメーカーは有料な筈のカタログと発注書を毎年、送ってくれます。
結婚し、子供もいる今はなかなか利用できず、心苦しい限りですがw

差し障りもあるでしょうからそのメーカー名を記すことは控えますが、こんな海外通販もあります。
必要なのは、熱意と、少しの英語力。
昔も今も変わらない筈。
通信手段は格段に便利になりましたが。

お試しあれ。

  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(0)徒然草

2016年02月24日

岸壁ジギング


岸壁ジギング、ご存知ですか?
釣り場で実際にやってる人、見ないんですけど。
少ないながらも専用ロッドも各社から発売されてるのに。

あれはいつだったか、ある夏の日。
ワタシは早朝から神戸港の第四突堤にてシーバス釣りをしていました。
すっかり陽が昇り、アタリも途絶え、降り注ぐ真夏の陽光の暑さに耐えかねて、日陰に停めた車の脇で帰り支度をしていました。
今日モ良ク釣レタ。楽シカッタ。
そこへ現れた一人のアングラー。
手にはベイトタックル。
背にはランディングネット。
こんな時間からシーバス…?
他の魚狙い…?
気になったのでタバコを吸いながら休憩中を装いつつ、観察開始。
ライン先端に結びつけたのはメタルジグ。
へ?青物狙い?こんな時間から?
ボイルもナブラもないよ?
ベイトタックルでメタルジグキャストかと思いきや、岸壁沿いにメタルジグを投下。
フォールが終了したと同時にチョコチョコとロッドをシャクリだしました。
ガシラ(カサゴ)か!と確信した瞬間にロッドがギュンと曲がりました。
サッとネットでランディングしたのは、シーバス。
ま、メタルジグでシーバスも釣れるよね、こんな時間だけど、シーバス釣れてヨカッタネ。嬉しい外道ってヤツだね。
再びメタルジグ投下。
今度はフォール中にヒット。
またもやシーバス。
え…何アレ。何ナノ、アレ。
20分程の観察中にバラシも含めて10匹はヒットしていたでしょうか。
5時位から約3時間かけてようやく3匹釣って満足しているワタシの釣りとは次元が違います。
通常のシーバスフィッシングと一線を画す、明らかに異質な釣り。
すっかり日は昇っているのに、ほぼワンフォールワンヒットの超ハイペース。
しかもほぼ移動しません。
アタリが無ければ2、3m程だけ横に移動する程度。
シーバスでそんな釣り、見たことも聞いたこともアリマセン。
トップトップトップシークレットなスゴイ釣り、秘術、黒魔術を目撃した気分でした。

辛抱堪らず、ワタシはその禁術の使い手に恐る恐る、声を掛けました。悪魔メフィストフェレスと己が魂を引き換えに、禁断の契約を交わしたファウストの心境もかくあらん。
「おはようございます。なんかスゴイ勢いで釣れてますね。横で見ててもいいですか?」
「あ、おはようございます。どうぞどうぞ、いくらでも見てください。」
ワタシと同じ歳位でしょうか、実に気さくな方です。
この、超々、トップトップトップシークレットの釣りを隠すつもりはさらさらないようです。
「真夏はね、太陽がバーンて岸壁に影を作るじゃないですか。この岸壁沿いの影にね、涼しいんでしょうね、シーバスが着くんですよ。」
「ミノーだとね、狭い水深を1回しか探れないじゃないですか。このやり方だとフォールとシャクリの2回、行きと帰りの2回、あらゆる層、全水深を誘えるからね、効率いいんですよ〜」
何の隠し立てもせず、実に開けっぴろげに解説してくれます。
実に論理的、合理的です。
文系のワタシには思いつかない理詰めの釣り。
まるで詰め将棋のようです。
恐らくこの人は理系でしょう。
「ヒットはね、殆どフォール中なんでね、スピニングだとアタリ取りにくいからベイトなんですよ。」
またもや論理的、合理的な解説。
絶対に理系だ。間違イナイ。
丁寧な解説の間もヒットは続きます。
「問題はね、ヒットも多いけどバラシも多いんですよ。ウンザリする位。これが悩みのタネですね〜。」
そんだけヒットしてたら多少のバラシなんてどうでもいいんじゃ…?
この問題に対する追及の姿勢、飽くなき探究心、絶対に理k(以下略)。

30分程に渡って、懇切丁寧に隠し立てもせずに色々と教えてくれた、とても親切で気さくなその人(悪魔ジャナカッタ)に丁寧にお礼を述べつつ、帰宅しました。

後日、その釣りを見よう見まねで試し、真夏の真昼のシーバスを釣りまくました。沖堤の武庫川一文字では全長約4kmを探り切れず、何匹ヒットして何匹キャッチしたか分からん、なんてこともありました。911アメリカ同時多発テロ以降、SOLAS条約により水深のある港湾岸壁は立入禁止エリアが増えてしまいましたが、まだまだ探せば岸壁ジギングポイントはあります。

その出会いから2、3年後でしたか、あるソルトルアー専門誌で「岸壁ジギング」という名称であの釣りが紹介されていました。記事の写真に写っていたのは「岸壁ジギング」考案者、泉裕文氏。現在、神戸はコアマン代表の通称、イズミン。
あの夏の日、ワタシに岸壁ジギングを指南してくれたその人でした。


泉さん
覚えておられないでしょうが、その節はありがとうございました。
泉さん監修の、今はもう廃盤になってしまった、バレーヒル 岸壁 Jigging Special GPJ-70SP、今も愛用してます♪
エクスセンスは今のワタシには高すぎてとても買えませんが♪

シマノ(SHIMANO) エクスセンス B703ML/F



コアマン(COREMAN) CZ-30 ゼッタイ

  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(2)ルアー

2016年02月23日

タックルハウス TKRP ”9/12”


タックルハウス社、TKRP”9/12”。

またもや登場。
タックルハウスのK-TENシリーズです。

これも元祖がありまして、遡れば、湘南のサーフで絶大な支持を得ていたウッドプラグが元のようです。見たことありませんが。その後にインジェクションの普及モデルのBKRPの2サイズが発売。さらにその後、Tuned K-TENのTKRPが発売。
BKRPは115mmと140mmの2サイズ展開でしたが、ワタシが購入したのは115mm。それでもワタシの釣りには大きい位でしたが購入。
こちらはBKLMと違ってイイ思いをさせてもらいました。トップウォータールアーってそんなにキャストしないじゃないですか。「今ならトップに出そう」なんて機会、なかなかありませんし。にも関わらず、BKRPは思い出に残る魚を釣らせてくれました。シーバス、ハマチ、ヒラマサ、シイラのトップでの初ゲットはみんなこのBKRP。愛してます。サイズがちょっとワタシには大き過ぎてキャストする機会が少ないクセにしっかり仕事する子。アイシテマス。

さて、後発のTKRP、サイズは90mm。
ああ、このサイズを待っていた。
キミと出会えるのを待っていたんだ、ボクは。
さあ、ボクと一緒に旅立とう。
♪えんだ〜〜〜いあ〜〜うぃるお〜るうぇいずらぶゆ〜〜う〜う〜♪

妄想、いえ限りなく本心ですが、まあそれは置いといて。

このTKRP、微妙な浮力調整を施したのでしょう。
微妙に沈み気味。
ただ巻きすると水面直下ギリギリを僅かにヘッド部だけ水面に残しつつ、ウォブリングします。ロッドアクション無しでプリプリとケツを振ります。
チョコチョコとロッドアクション加えるとちゃんとトップウォーターの動きをします。名前は「リップルポッパー」ですが、ポッパーでもあり、スプラッシャーでもあり、てカンジ。
実に多彩な使い方のできる子。
いえ、多彩な使い方を使い手に要求する子。

襲われるベイトを妄想しながら使うと良いでしょう。
例えばこんなカンジで。

「イヤッ、誰か助けて!襲われる!」
というカンジで早巻き。
「ハアハア、ああ、もうダメ。もう走れない…。」
と、ポーズ。
「ダメ、逃げなきゃ…。逃げなきゃ…!」
と、震える脚でヨロヨロと歩く様をチョコチョコとロッドアクション。
「ああああ!」
ドバシャ!とヒット。
哀れ、可憐な乙女は下郎の餌食に、華と散る。

使い手に高度なイメプレを要求するルアー。

TKRP ”9/12”
自由自在な使い方で確実な釣果をお約束します。
『あなたの良き思い出のために』


ワタシは決してアレな嗜好・性癖の持主ではアリマセン。

[追記]
拝啓
開発者、二宮正樹 様
上の表記はK-TENシリーズの素晴らしさを知らない、分からない無知蒙昧、下等な愚民共を啓蒙する為に止むに止まれず行った表現であって、決して貴方の作品を愚弄、中傷するものではありません。

TKLM80の発売、感謝申し上げます。
TKRP80の発売も心待ちにしております。

敬具  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(4)ルアールアーインプレ

2016年02月22日

KABURA Hook (カブラ針)


カブラジグにすっかり気を良くしたワタシ。
ですが、ウェイトが軽い為、飛距離に不満が。
もっと遠くへ!

フロートリグとか飛ばしウキとか使えば簡単。
ジグヘッドとフロートリグのコンボは投げにくい。
ウェイトを取ってしまえ。
あ、でも多少は沈まないと困る。

まあ、こんなカンジで巻いたのが写真のブツ。
なんか、クレイジーチャーリーみたいです。
あ、フライタックルでコレ投げたらソルトウォーターフライフィッシングだ。

しかし、コレはあくまでもカブラジグをパクったカブラ針。
「カブラ針」なんて日本語剥き出しの類の名前のフライパターンはありません。

ここは一つ、洋風な名称を…。
イヤイヤ、カブラ針は日本古来の漁具。
異人に大和魂を売り渡すなど…。

和洋折衷で妥協。
KABURA Hook
そのままやんw

MSCみたいにKBRHとかの方がイイかな?

まあ、戯言は置いといて。

この、KABURA Hookでちゃんと釣ってます。ルアータックルでもフライタックルでも。
ガシラ(カサゴ)、メバル、カマス、メッキ、ネンブツダイ、とカブラジグで釣れる魚はほぼ釣れます。
まあ、もうちょいマシなのをご覧に入れたかったのですが、ブログ用に急遽、5年振り位にフライタイイングしたのでご容赦を。
もっと上手く巻けるのか、と聞かれたらそれはそれで困るけどw

再開する予定の海フライでコイツをもうちょいブラッシュアップするんだい。  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:05Comments(2)フライ

2016年02月22日

カブラ針


伝統漁具、カブラ針。

サビキもまあ、このカブラ針の一種なんですかね。
写真はガマカツから発売されて、今はもう廃盤になってしまった「カブラジグ」。
ワタシが初めて存在を知ったカブラ針のルアー版ですね。
魚皮がフィッシュイーターを誘惑するらしい、とは昔から知ってはいました。ハンドメイドルアーでは魚皮を貼りつけたものもありましたし。
カブラ針なる魚皮を使用した漁具を知ったのは、「カブラジグ」の広告にあったウンチクによるものです。ジグヘッドにワームを真っ直ぐに、キレイに刺すのが大のニガテなワタシ。納得がいくジグヘッドへの装着の前にワームをボロボロにしてしまうワタシ。苦労してジグヘッドに装着しても何匹か釣るとすぐにボロボロになるワーム。
もう、ウンザリです。

そんなワタシの前に現れた救世主、カブラ針もとい、「カブラジグ」。
これなら装着の手間がなく、しかも耐久性が高そうです。
ミノーではメバルやガシラ(カサゴ)はなかなか難しいです。カブラジグならワーム感覚で使えそう。

広告を見て瞬時にそう思ったワタシはこのカブラジグにパクリとリアクションバイト。

結果は上々でした。
ただ巻きOK。ダートOK。
耐久性もあります。
コストパフォーマンスは明らかにワーム+ジグヘッドより優れています。
ありとあらゆる海の小物が釣れます。
メバルやガシラは尺近い、大物が釣れます。
フックが太めなので、不意の大物にも安心♪
ワタシはコレでワーム、止めました。

評判が良かったのでしょうか。
各社が追随してカブラ針系ルアーを次々に出しました。
カブラ針系ルアーに先鞭を着けたと思われるガマカツは、ルアー製造大手との競合を早々に諦めたのでしょうか、さっさと廃盤にしちゃいました。
「カブラジグ」に心酔していたワタシは敏感に廃盤を察知、大量に購入しました。まだ手元に30個はアリマスw

他社のカブラ針系ルアーを試したことはありませんが、恐らく同じように釣れるんじゃないでしょうか。

ジグヘッドへのワーム装着にウンザリのアナタ。
カブラ針系ルアーをお試しあれ。
もう、海の小物釣りにワームは不要デス。

ダイワ(Daiwa) 月下美人 月ノ鏑TG

  


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(0)ルアールアーインプレ

2016年02月21日

初めてのアオリイカ


苦労しましたよ…。
初めてのアオリイカも。

ルアーのシーバスを始めてほどなく、餌木というルアーでアオリイカが釣れることを知ったワタシ。
アオリイカといえば料亭とかでしか食することがない、高級イカです(多分)。
早速、餌木に触腕ならぬ食指を伸ばしました。

明石や淡路島が良い、と知ったワタシは秋の淡路島へのシーバス釣行のついでに餌木を持ち込みました。
当時のいわゆる「エギング」のスタイルは、夕まずめから夜に、ナイロンラインで、底をベッタリとただ巻き・ズル引き、というものでした。
今とは大違いですね。
まず、ナイロンラインだとアタリもクソもありません。何してるのかサッパリ分からない。
底をベッタリとただ巻きなんてしようものなら根掛かり頻発です。
当時の餌木はシンカーが今と違い、四角形でしたので、スナッグレスもクソもありません。
ましてやあのカンナ。
根掛かりするに決まってます。そう言えば下半分にカンナの無い、半笠カンナなんてのもありました。
手持ちの餌木3個を瞬く間にロストして、ワタシのエギングデビューは終わりました。
何の収穫もナシ。次回どうするべきか、のヒントすら得られませんでした。

時は過ぎ、再び淡路島でのこと。
ワタシが大磯港でタチウオの爆釣を堪能していた時のコト。
ライン先端に餌木を着けたアングラー登場。
ワタシは外海側にルアーをキャストしていましたが、そのアングラーは堤防の内側にキャストを始めました。シャクってはただ巻き、シャクってはただ巻き。見ている内にアオリイカが釣れました。
なるほど、シャクって底を切れば根掛かりしないわけです。
2時間程で7、8杯のアオリイカを釣ったそのアングラーが立ち去りました。
早速、最寄りの釣り具屋に駆け込み、餌木を購入。
先程の場所にキャスト。
根掛かりしました。
30分程で2個ロスト。
確かに根掛かりしにくくなりましたが、30分で2個ロスト。
ダメだ、これはブルジョアだけに許される釣りだ、と半泣きで悟りました。

餌木deアオリイカに挫折。

更に時は過ぎて、エギングブーム到来。
現在のエギングスタイルに発展を遂げていました。
PEラインの使用、昼間の釣り、そしてあのビシバシとシャくるスタイル。
エギングのマニュアル本を買い漁り、今度こそアオリイカを餌木で釣るのだ、と研究を重ねました。
エギング専用ロッドまで発売されており、購入しました。
難題がひとつ。
ラインシステムです。
ビミニツイストとオルブライトノットによるラインシステムはマスターしており、PEラインも導入しておりましたが、FGノットとか言う、なんとも小難しい結束方法がマニュアル本には解説、推奨されていました。PEラインとビミニツイスト+オルブライトノットのラインシステムは問題が多く、当時のワタシはなんとPEライン直結。それで何の問題も無かったワタシはあの小難しい、FGノットを華麗にスルーしました。
すぐに問題に直面。
そうです、いわゆるコシのないPEラインはカンナやシンカーにすぐ絡むのです…。
しぶしぶ、FGノットの練習を始めましたが、手先も頭も不器用なワタシ、マスターするのに150m巻きのPEラインスプールを1個、ムダにしました。にも関わらずFGノットの結束に1回30分はかかりましたがw
今ではFGノット支援ツールが各社から発売されており、すっかりそれに頼り切っています。

エギング専用ロッド、買った。
FGノット、どうにかこうにか、マスターした。
2段シャクリ、スラックジャーク、理解した。
エギ王、沢山買った。
これで完璧なエギンガーの完成です。
後はアオリイカを釣るだけ。

まだ見ぬアオリイカを既に釣った気になっていましたが、そうは問屋が卸さない。
釣れません。

とにかくシャクリが疲れます。手首がすぐに痛くなり、腱鞘炎になりそうです。きっと、セール時に安く購入したエギング専用ロッドが悪いのです。9,800円の安物ではきっとダメなのです。

そもそもアオリイカはどのタイミングでヒットするのでしょう。シャクってる時?フォールの時?あれだけ激しくシャクって動く餌木を捕まえる程、アオリイカが素早く泳げるとはとても思えません。んじゃ、フォールの時?イヤイヤ、フリーフォールの時に餌木を抱いたとしてどうやってアタリとるのさ?ワカンナイじゃん。

そしてワタシの被害妄想の暴走が発動。
「そもそも餌木でホントに釣れるの…?」
釣り具業界の陰謀…。
騙された…?
イヤイヤ、まさか。

ワタシは自分の腕前を棚に上げ、ロッドに原因を求めました。もっと上等なエギング専用ロッドを買おう、と。
当時、ワタシの目に強烈に焼き付いた、真っ赤なエギングロッド。まるでフェラーリのような強烈な赤。フェラーリ・ロッソ。値段もフェラーリ並みに強烈、45,000円位した超高級エギングロッドをなんとか購入しました。
さすが、45,000円。9,800円とは大違い。とにかくその軽さに感動しつつ、もうロッドのせいには出来なくなりました。
ところが軽快にシャクリができる45,000円でも釣れません。45,000円でも手首が痛くなります。45,000円ですら、一向にアオリイカは釣れません。ダメじゃん、45,000円。

進退窮まったワタシ。マニュアル本で得た知識を疑い、全て白紙に戻しイチから我流でエギングをする決心をしました。

ワタシの構築した理論はこうでした。
シャクリは単に餌木の存在をアオリイカに知らしめるだけ。餌木を抱くのは絶対にフォール時に違いない。フォール命だ。2段シャクリとかスラックジャークなぞ枝葉末節に過ぎないのだ。ドウデモイイノダ。
フリーフォールでアタリが取れるワケがない。テンションフォールで餌木を抱いた瞬間を察知して電撃フッキングしてやる。逃がさん!

今にして思えばそんな事、既にマニュアル本に解説されてたりするのですが、当時のワタシは大真面目に自らが独自に考案したと思い込んだ理論で闘う決意をしたのです。

キャストしたらすぐに糸フケを取り、ロッドを立てて、アタリを取るのに全神経を集中します。
アタリがなければ極めてヤル気のない、惰弱なシャクリを4回程。すぐに糸フケを取ってテンションフォール中には竿先に視覚、触覚の全神経を集中。

色々と今ではツッコミ所満載なやり方ですが、初アオリイカはこれで来ました。
テンションフォール時にツン、と明らかに生き物によるアタリ。すかさず電撃フッキング。すぐさまジェット噴射によると思われる抵抗。間違いなくイカだ!と確信してゴリ巻き。手の平サイズでしたがアオリイカです。
平日の、誰もいない磯場でしたので、誰を憚る事もなく、雄叫びを上げたのを覚えています。

長かったです。10年かかりました。
その日はその後、小さいながらも全部で8杯釣って意気揚々と家に帰りました。(今にして思えば余程、活性が高かったのでしょう。ロッドで感じるアオリイカのアタリなんてそうそうないですよね…。)初めてのアオリイカの刺身、美味しかったですねえ…。

その後、シャクリは相変わらず手抜き、ヤル気のない、ゆるゆるジャークですが、アタリはフリーフォール中の糸フケの微妙な変化で取るように進化を遂げて現在に至ります。糸フケでアタリを取るようになって釣果は倍増し、コンスタントにアオリイカ釣れるようになりました。

因みにワタシの愛する一人息子はすっかり贅沢者になってしまい、最早スーパーのイカの刺身は食べなくなりました。
愛息曰く、「スーパーのイカは不味い。パパの釣ったアオリイカは美味しい。パパ、イカ食べたいからアオリイカ釣って来て!」と。
嬉しいような、プレッシャーのような。

[追記]
巷でロッドをピュッピュッって鋭い音も高らかにシャクリまくっているエギンガーいるじゃないですか。あの人達、どういう手首してるんでしょう。ワタシにはとてもあんな音を立てることが出来ないんですが。ダンベルとかでリストを鍛え上げてるんでしょうか。そんなに音立ててロッド振らなくても釣れるよ?て内心で小馬鹿にしたいのですが、どうしても劣等感を刺激されてしまいます…。出来るのにしない、では無く、単にワタシは出来ないだけに。別に釣果に関係ないよね?関係ないって誰か言って下さい。賛同者モトム。  
タグ :アオリイカ


Posted by 疑似餌釣師 at 09:00Comments(3)徒然草