2016年03月02日
初めてのフライショップ 後編

そして来た4月1日。
10時オープンにも関わらず、ワタシは30分前にそのお店のあるビルの入口前で10時をまだかまだかと待っていました。
ビル前の駐車スペースにパジェロが停まっていました。きっと店長の車でしょう。開店準備をしているに間違いありません。
まばらにビルに出入りする人を見ては、この人がスタッフか、いやさっきの人か、コンビニの袋を持っていたからきっと朝ご飯を買いに行っていたのだろう、などと推測・妄想しつつ、10時。
エレベーターを待つ時間すらもどかしく、階段を駆け上り、入店。
非常に明るい、フローリングの店構えでした。
店内には男性が2名、女性が2名。
男性2名はきっと共同経営者。
女性2名はそれぞれの奥様と見ました。
皆、30代前半ぐらいでしょうか。
若い。
ヒゲも生えていないw
敷居は高くなさそうです。
「いらっしゃいませ〜」
女性の一人がワタシに声を掛けます。
「今日、開店したばかりなんですよ」
「知ってます、知ってます。フライフィッシャーの広告を見て、今日までここの開店を待ってました。フライフィッシングを始めようと思ってここの開店を待ってました。」
「そうなんですか。あ、ひょっとして下でお待ちくださってました?」
「あ、はい。9時半から1階の入口に立って、開店を待ってました。」
「今、メンバーズカード会員を募集していまして、宜しければコチラの用紙に…」
書きます、書きます、住所・名前ぐらい、いくらでも書きます。
なります、なります、メンバーになります。
手続きを終えると男性スタッフにタッチ交代。
「全くの初めての方なら、こんな入門者向けのセットが…」
入門者のしかもフライフィッシャーとしてはかなり若いであろうワタシを慮ったのでしょう。
ありがたい配慮に信頼感が持てます。
しかし、既にフライフィッシャーのバックナンバーまで取り寄せて研究してきたワタシ。フライフィッシングの泥沼にドップリとハマる自信がありました。目指すフライロッドはオービス、目指すフライリールはハーディー。
「ハマってしまう自信があるので、中級者クラスのを。フライタイイングは流石にイキナリは無理なので、釣りに必要なタックルだけでいくら位、必要ですか?」
店長が商品を指し示しながらざっと計算してくれます。
「10万から15万あれば立派な道具が買えるとおもいますよ〜」
事前の予習通りの金額提示。バッチリです。
3時間位、細部に至るまで商品選定にお付き合い頂き、翌週までの取置きとなりました。
途中、店長二人のお友達と思われるいかにもフライフィッシャーぽい人が何人か来たりしましたが、そこは開店第一号客なワタシ。なんとか気後れせずに済みました。
その後、諸事情によりそのお店が閉店するまで、ワタシはずっとそのお店「ビギナーズラック」を利用し続けました。海外通販に手を出したりはしましたがw
今は、後を譲り受けた「おばちゃん」(本人談)が「ビギナーズ・マム」として、大阪は西天満にて営業を続けています。他のお客さんは「姉御」と呼んでいるようです。すっかりご無沙汰しちゃってますが、気さくに今も話してくれる「おばちゃん」デス。
フライフィッシングを始めようという方、フライショップの閉店が相次いで購入店舗にお困りの方。
「ビギナーズ・マム」を是非、ご利用下さい。
ワタシは「ビギナーズ・マム」の関係者ではありませんが、応援したい「おばちゃん」です。
ショップHPアドレスはコチラ。
http://www.club-beginners.com