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2016年02月11日

初めてのシーバス 後日譚 -師匠とワタシ-

初めてのシーバス 後日譚  -師匠とワタシ-
初めてのシーバスをワタシに釣らせてくれた師匠。
出会いは1993年8月20日。
初めて言葉を交わしたのが1993年8月29日。
初シーバスは1993年8月30日。

これは初めてのシーバスを釣らせてくれた師匠との後日譚。

初シーバスゲット後も師匠との神戸水上警察署前での釣行は続きました。お互いに約束するでもなく、釣行を共にする内にいつしか自宅の電話番号を交換しました。携帯電話がまだまだ普及していない時期でした。電話番号の交換後は時折、約束をして釣行したりしなかったり。基本的に互いを拘束しない、あっさりとした付き合いでした。

師匠との出会い後、釣り場で沢山のルアーマンと出会うようになりました。言葉を交わす内にいつしか良く会う、気の合う、ルアーマン達との間で連絡網が作成され、同好会のようなグループが形成されました。10人位でしたか、当時、下は中学2年生から上は還暦を迎えて定年退職なさったばかりの60歳で、ワタシは下から2番目の大学2回生でした。
車を保有するメンバーと淡路島や南紀、四国や日本海などに泊まりがけで遠征したりもしました。
楽しかったですねえ、年齢も職業もバラバラな人間による、海のルアーフィッシングを趣味とする同好の士の間のつながり。
一番下の子の高校受験はワタシが家庭教師を務めました。問答無用でビシバシ鍛え上げた結果、ワタシの母校に無事入学して名実共に後輩になり、親御さんに泣いて感謝されたりしました。合格祝いにみんなでお金を出して当時の名竿、プラッギングスペシャルをプレゼントもしました。
就職活動に苦戦するワタシは年長組の方々に召集されてビシバシ面接指導を受けたりもしました。
そんな楽しいグループの核となっていたのはやはり師匠でした。
師匠と釣りに行く時は不思議とボウズはありませんでした。皆、師匠と釣りに行きたがりましたね。技術、釣果共にグループで群を抜いていましたし、その癖、決してそれをひけらかさず、持てる知識、技術を惜しみなく皆に伝授してくれました。まあ、神様みたいな人(出会ったばかりの頃、後光が差して見えたのも当然です)。不惑の四十を超えて尚、下衆なワタシとは月とスッポンw

ワタシが就職して、神戸を離れ、結婚し、子供ができたりしてから何となく、徐々に疎遠になり、メンバーとは年賀状をやりとりするだけの関係になってしまいました。神戸残留組はしばらくは共に活動していたようですが、やはり自然と疎遠になっていったようです。師匠の勤務する会社が倒産して師匠が釣りどころではなくなったのが一番の要因でした。

数年前の年の瀬も迫る頃、師匠から携帯電話に着信が。
「おお、師匠やん、珍しい」と久しぶりの師匠からの着信に喜びつつ、
「師匠!久しぶりですやん。ご無沙汰です〜♪」
「突然のお電話申し訳ありません。師匠の母です。実は先日…」
訃報でした。
聞けば脳出血であっという間だった、苦しまずに済んだであろうことがせめてもだ、との事。
「ご傷心の所、わざわざのご連絡、ありがとうございます。心よりお悔やみ申し上げます。差し支えなければ仲のよかった皆とお邪魔してお線香をあげさせて頂きたいのですが…?」
「それはもう是非。息子も喜びます。お渡ししたい物もございますし」
当時のメンバーにあらゆる手段で連絡を取り、後日、連絡の取れたメンバーと共に師匠宅にお邪魔しました。
お線香をあげた後、師匠のご母堂が「皆様にお渡ししたい物があります。形見分けみたいなものですか。」と師匠の部屋に案内してくれました。
「勤めていた会社が倒産してからすっかり釣りから遠ざかっていたのですが、当時の釣り具がまだ残っています。よろしければ、皆様でお分け下さい。」

皆で検分中にふとワタシの目に留まったモノ。

あの日、あの時、師匠と初めて言葉を交わした時に見せて貰った、ボーマー ロングA。

皆に事情を説明し、それだけを譲ってもらい、師匠宅を辞去。

その後、メンバーの皆とは交流が再開し、ごくたまに釣行したりしてます。電話をする事は稀ですが、FacebookやLINEで近況を窺い知ることができます。いい時代になったものですね。

師匠が皆をまた結びつけてくれたのでしょうか。



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Posted by 疑似餌釣師 at 09:00│Comments(2)徒然草
この記事へのコメント
こんにちは!hiroです。
まさかの展開にビックリしました……
師匠さんがそんな事になるなんて……
そして形見分けで手にしたボーマーロングA……まるでドラマのような出来事ですね!沢山の釣り仲間がいて、それがしっかりした絆で繋がっていて、とても羨ましく思いました(`・∀・´)
自分もそんな釣り仲間と沢山出会えるように、日々釣りを頑張ろうと思いますw
Posted by sfb2014sfb2014 at 2016年02月11日 16:22
hiroさん、いつもコメントありがとうございます。
悲しいお別れでしたけど、仲間のみんなが異口同音にこう言ってます。

「師匠は、三途の河を渡りきらんと釣りしとる。こっち側の岸か、あっち側の岸かそれは分からんけど、三途の河で今も絶対、釣りしとる。ひょっとしたら渡し舟でボートフィッシングかもな。賽の河原の鬼が苦々しい顔しとるで。」って。

あり得るしw
Posted by 疑似餌釣師疑似餌釣師 at 2016年02月11日 16:53
 
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    コメント(2)